小さいながらに・・・

娘は今、昼寝中。


昼寝前に、娘が急に
「ハナちゃんのお家に帰ろうよ」と言いだした。今までそんな事言った事ないし、なんならこっちに帰ってきて、甘やかされているので何不自由なく生活しているように思えてた。
私が「でも、赤ちゃん産まれるまで帰れないんだよ〜。もう少し頑張ろうよ!ね?」と言うと
涙をためて「頑張れない・・・」という。意外だった。すぐ「うん!頑張る!」と言うと思っていた。
「お姉ちゃん頑張れないと、赤ちゃんに会えないんだよ〜。ママも頑張って赤ちゃん産むから、それまでもう少し頑張ろうよ〜」と言うとまた
「頑張れない・・・」と言う。しかも私に背をむけて、泣かないまでも涙を手で拭きながら。
「じゃあ、ママは赤ちゃん産むまで帰れないから、ハナちゃんは(岩手の)お家に帰ってパパとお利口さんに居れる?ママとバイバイできる?」
と言うと泣きだして「頑張る〜」と言ってくれた。
なんだか私も泣けてきた。
普段から、「赤ちゃん産まれる時、ママ病院に入院しないといけないから
じいじ、ばあばとお利口さんにしててね」と言い聞かせていた。その時は
「うん!ハナちゃん2歳だからお利口さんにする!」と言ってたから、安心していたのだけど・・・。


それがかえってプレッシャーだったり、この災害で家に引きこもり気味だし、ガソリンなくて出かけられないし、お店もやってなかったり、私もお腹重くて一緒に走りまわれないし・・・一番は同じくらいのお友達と全然遊べないのが、娘にとってはストレスだったのだと思う。
それを、小さいながらに必死に我慢してたのだと思うと、わかってあげられなかった自分が悔しくて、いや、ストレスがあるのはわかっていたのに2歳の娘の言葉に甘え、実家の家族に甘え、何もしてあげようとしなかった自分が愚かに思えてきて、娘の前でボロボロ涙をながして泣いてしまった。
「ごめんね、ごめんね、」と言って泣く私に娘は
「ママ〜、涙ながれてる〜」と涙を小さい手で笑いながらふいてくれた。
その後も娘は自分が泣くのをこらえているのかわざとへんな言葉いってふざけてごまかしてるから、それにも私は泣けてきちゃって・・・。
ダメダメ母親だ〜。


この地震で精神的に一番つらい思いしたのは子供なのに、わかっているつもりでわかってなかったのだと気付かされた。


ニュースで地震津波の映像が出ると
津波でお家がながされちゃったんだって、かわいそうだね」とか
散歩した時も、ひび割れた道路なんかを見つけて「地震でこわれちゃったんだね、大丈夫かな〜」と言ったり、2歳でもちゃんとわかっているのだな〜と感心していたけど、その半面、余震のたびに、ビクっとなって怖い怖いと言ったりかなり余震にも敏感になっている娘。


私は自分の体や、間もなく産まれてくる赤ちゃんの事が気持ち的に優先
してしまっていて、気付かないうちに娘の事は次になってしまっていた気がする。


今のうちにもっともっと娘の事を気にかけて心のケアをしてあげないとな〜。

ごめんね〜。